ほおずきApt.は月末に大家が各部屋をお訪ねしてガス代金の集金をします。
それは、学生さんとおばちゃんの大切なコミュニケーションのひと時です。
9月に訪問した際に
「大学祭で何か参加することがあったら教えてね。」
と言うと
「綿飴を出します。ステージでの吹奏楽の演奏もありますから大家さん、見に来てください。」
「僕は焼き鳥のお店にいます。」
「今年もロボットのところにいます。」
「写真部の展示会があるからぜひ見に来てください!」
などなど、それぞれが工大祭で参加する事柄を教えてくれます。
当日は模擬店回りをしてみんなの様子を見に行きました。
完売して買えなかったり、展示は見られたものの本人とは顔を合わせられなかったりもしましたが
久しぶりに顔くらいおっきな綿飴をかぶりつきながらうれしたのしい時間を過ごしました。
Y君は
「僕、金沢マラソンに出場するんです!」
と教えてくれました。
「金沢マラソンって途中で金沢の名物お菓子やカレー、ラーメンとかも食べられるスポットがたくさんあって人気なのよ。」
「そうなんですよ!やった―ラッキー!ですよね。カレーとラーメンは絶対食べたいと思っているんですよ。」
「そっかぁ、何か目標を持って走れるっていいよね。応援してるよ、頑張ってね!!」
Y君には前日 激励のlineを送って走りやすいお天気でありますようにと天にお願いしました
・・・が当日はスタートこそ曇りだったのに途中から土砂降り、
秋雨はさぞ寒かろうと、とても心配でしたが 夕方完走したと報告をしに来てくれました。
「足パンパンでもう歩くのも苦痛、階段上がるのがやっとです。
でも大家さん カレーもラーメンも食べられましたよ。おいしかったです! これが完走証明書と記念品!」
と写真も見せてくれました。
疲れの中にも走り切った満足感のあふれた笑顔でほっとしました。
その2日後に同じアパートのT君にばったり会って話していると
なんと彼も金沢マラソンに参加していたとのこと。
「途中で足がつったんですけど完走しましたよ。」
とゴールした写真を見せてくれました。
「え~~ほんと!?Y君も走っていたんだよ。」
と思わずその場で電話して3人で話をしました。
2人は同じ経験をした者同士ならではの話をして盛り上がっていました。
なんとタイム差は2分、すぐ近くで2人は走っていたんですね。
▲走り終えてゴールの西部緑地公園でガッツポーズをするT君
応援に来られなかった2人のお母さんにマラソン記事の掲載新聞を送って 雰囲気を知ってもらいました。
”あきらめずに完走できて頼もしく思います”
と行間に嬉しさのにじみでるメールをいただきました。
学生さんとのやり取りで分かったことや頑張っていることを聞くと 都度都度にお知らせしたり、
元気な姿の写真をlineで送ったりするのですが
「息子の様子がわかり安心です」
とお母さんもお返事を下さり、日々のやり取りがうれしいおばちゃんです。
これからも親代わりの大家さんとしてコミュニケーションを大切にしていきたいなと思います。